「まじかよ……。」 オレはカウンタ―に肘をついて、その手で自分の頭を支えた。 「和弥、アユってお前にとっての何なの?…なんとなく察しはつくけど。」 「…大切で、オレの生きがい。」 「なんだよそれ。」 「オレ…一生あいつしか愛せない。」 「一生って……。まだ30にもなってない男が何言ってんだよ。」 「いや、マジで。そんくらいデカいんだよ、オレの中では。」 忘れることなんて 出来ないんだ