亜由ちゃんがバイトを始めて1ヶ月くらい経った日だった気がする。 「~♪」 その日の亜由ちゃんはすごい嬉しそうで、何か良いことがあったんだな、ってすぐにわかった。 「なんか亜由ちゃん、嬉しそうだね。なんか良いことあった?」 オレがそう聞くと、 「彼氏が、会いに来てくれるんです♪」 えっ… 「…彼氏?」 「はいっ♪」 彼氏、いたんだ。 ここの男子アルバイトのほとんどが亜由ちゃん狙いなのに……ご愁傷様だな。 まっ、オレには関係ない話だけど。