【短】さ く ら Ⅲ~思い出すのはキミのこと~






アルバイト初体験だ、と言うわりに覚えも早くて、頭良いんだなって思った。
どこの大学か聞いてみると、かなり有名な大学で、あーやっぱりって感じがした。


「亜由ちゃん頭良いね。」


「そんなことないですよ!」

「今西さんはどこの大学なんですか?」


「あー、オレね、大学じゃなくて専門なんだ。」


「そーなんですか。」


「そっ!しかも1年間大学も専門も行かずにフラフラしてたから、卒業するのは亜由ちゃんと同じなんだよね。笑っ」


自分が何をしたいか分からなくて、1年間いろんなバイトをした。
だけど何も見つけられなくて、小さい頃からずっと好きだったカメラの道に進むことに決めた。
今、専門的に学んでみると、やっぱり楽しくて、この道に進んだことは間違ってなかったな、なんて思ってる。