男の子について行き、となりの部屋をのぞくと、窓からそよそよと心地のよい風が入ってくる大きな木のベットで、レムが気持ちよさそうに眠っていました。
 
しばらくすると、レムが目を覚ましました。

「あれ?みんな。わたしどうしたのかしら?」

「レム良かった無事で。魔物にさらわれたかと思って心配したのよ」
と、リズは目に涙をうかべながら言いました。

「そういえば私、リズがつまづいた物をひろってみたら、ひんやり冷たくて、とてもすべすべしてて、気持ちのいいものだったの。そしたら急に、頭がぐるぐる回りだして、気がついたらここだったのよ」


「ひろった物?それ、見せてもらえる?」
と、男の子が身を乗り出して言いました。

それはまるでアルファベットのOのような形をし、金属のように光っていました。

「これは、僕がずっと探していた物だ」
と、男の子は目を輝かせて言いました。

「えっ、これって何なの?」と、レムが聞くと、

男の子はおどろくような話しをはじめました。