さて、球体は川を渡ると一気に森を抜け、みるみる丘を登ってゆきます。

そして、ゆっくりと着陸しました。

「僕たち、どうやら丘の家に着いたらしいよ」と、ジャンが言いました。

初めて間近で見る丘の家は、大人達から聞かされていたような恐ろしい所とはとうてい思えないほど、穏やかな雰囲気です。

ツタのからんだ大きな木製のドアには、さびついた古いドアノックがついていました。


ドンドンドン、ドンドンドン