労働の価値 その2

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A-2 価値が「測られる」とはどういうことか

「ふたつだけの関係」の話しはまだ続く。

なぜ布と上着をこんなふうに並べると、
布が測られ、
上着は基準になるのか。

こうすることで、
布の価値が言えるのは、
なぜか。

このことを考えてみよう。

そのためには、
「量」の部分をみないで考えてみるのがいい。

両方の価値が測れるのなら、
両方に同じところがあるはずだ。

「リンゴ2個 引く リンゴ1個」は計算できても、
「リンゴ2個 引く クルミ1個」は計算できない、
そのはずだった。

なのに布と上着が比べられる。

それを考えなければならないのだ。