労働の価値 その2

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布は「測られ」、
上着は「基準となる」。

ふたつの役割があるわけだ。

こうしたふたつを、
同時に使わないと意味がない。

そして、
同時に使われているときには、
布と上着の役割は違っている。

布は「測られ」、
上着は「基準となる」。

「測られるもの」と「基準」とは、
いっしょに使わないと意味がない。

「布の2mは布の2mの値打ちがある」では意味がない。

≪このようなタイプの言い回しを、「同語反復」という。≫

比べるからはじめて、
価値がわかる。