労働の価値 その2

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ほんのすこし前には、
お金持ちは、
「景気がよい」と、
うかれていて、
おかねなんて、
頭のなかだけのからっぽのものだ、
と叫んでいた。

商品こそ、
おかねである、
と。

なのにいま、
おかねが、
商品だ!

いまでは世界中で、
そうした声が、
ひびきわたる。

「七つの子を求めて鳴くカラス」のように、
世界中の市場が、
ただひとつの富となった、
おかねを求めて、
泣き叫ぶ。

パニックのなかで、
商品と、
おかね、
つまり商品の姿とのあいだが、
食い違いぶつかり合い、
もうどうにもならなくなってしまう。

だから、
おかねがそこにあらわれるとおきのすがたは、
いまではもう、
どうでもよいものになる。

おかねに、
飢えてひもじいのだ!

そしてそれは、
金でも、
金券を与えても、
満たされない。