労働の価値 その2

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上の例では、
布の価値が、
上着であらわされている。

「布の2m は 上着の1着 の値打ちがある」

つまり、
上着が価値の単位になっている。

これによって、
布の価値が、
上着を単位として測られる。

布はその価値が上着によって「測られている」。

この「測られた姿」は、
「価値を比べられた姿」でもある。

上着は、
布の価値の基準になる。

布の価値と同じにするには、
上着がどのくらい必要か。

これが計算されている。

価値が、
布と「等しくなる量」を示している。

≪「測られた姿」「価値を比べられた姿」は「相対的価値形態」。
「基準となるもの」「価値が等しくなる量」は「等価形態」と呼ばれている。≫