労働の価値 その2

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同じコインが、
なんどもなんども、
引越しをくり返す。

それは、
ひとつの商品の変身ではなく、
ぜんぶの商品の変身がからみあっていることなのだ。

もちろんこの話しは、
今考えているこの「かんたんな」商品の流れのとき、
「だけ」である。

≪生産者に視点を固定すると、物品は出入りをしつづけるだけだが、移動体である貨幣に視点を固定すると、これは生産者の間を「斜めに」永遠にわたっていく。

生   生   生   生
産   産   産   産
者   者   者   者
        ■   ◎
          ×  ↓
    ◆   ◎   ■
      ×      ↓
▲   ◎   ◆    
  ×          ↓
◎   ▲        

貨幣は、「振り回されつづける大なわとび」のように、左から右へ、「子どもたちが」ひとりひとり、次々と、飛び込んできては抜け出していく。
あるいは消化酵素、アミラーゼのように、麦芽糖に出会うたびに、それを二つに切り離してブドウ糖を産生していく。
あるいはさらに、レヴィ=ストロースの婚姻構造の分析と、トポロジカルには同値になるか。
そういうわけで、子どもたちを「飛び越えさせる」が自分はずっとそこでそのままに回転しつづけているだけのもの、こういうものを、媒介、メディアと呼ぶのは、前述した通り。≫