労働の価値 その2

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自分の作ったものを交換しようと思ったら。

そのとき さいしょに考えるのは、
自分の作ったものに、
ひとはどれだけくれるのか。

どのくらいの割合で、
交換ができるのか。

そういうことを考える。

交換の割合は、
だんだんと「いつも同じ」にそろっていく。

それはまるで、
作ったものがそういうものだからそういう値だ、
と決まったような気がしてくる。

そうやって、
たとえば1トンの鉄と500gの金とが、
べつの金属なのに、
同じ価値だということになる。

まるで、
1kgの鉄と1kgの金が、
べつの金属なのに、
同じ重さなのと同じように。

労働から作ったものの価値は、
働きぐあいによって定まってくる。

働きぐあいが価値の大きさをあらわす。

そしてこの価値の大きさが、
いつも、
交換するひとの考えや、
予想や、
なにをするかとは関係なく、
変わっていく。