駐輪場から校舎前に戻ると、神逆がまだ待っていた。

「望月会長が、教室まで案内するようにと…」

 困ったような顔をして言う。

 まあ、同年代の男子とは馴染みがなかっただろうし、戸惑うのも無理はないだろう。

「じゃあ、2-Cはどっちかな」

 こっちから話を振ってやるのが筋だろう。