moon -不良-




口を開いたのは渚でも勇志君でもなく


渡部先輩だった。


「舞華ちゃん それ正気?龍乱鬼の総長の俺が moonの『だまれ』



響きわたったのは渚の低い声



その声を聞いた時


私の肩を抱いている先輩の手が ピクリとしたのが分かった