moon -不良-





「え?渚?」



部屋を開けたのは


血だらけの渚


「渚くん?何で渚くん?」


渚の後ろには
1年ぶりの渚の姿に
お母さんが唖然としている。



「渚...血」



そんな私の言葉も
お母さんの言葉も
無視して



渚は優しく私を



抱きしめた。