moon -不良-




マスターの言葉に
俺の動きが止まる。



「まさとは良く.自分の弟の話をしてたんだよ。だから何となく気付いてた。」



マスターは何故か
微笑んでいる。



そして言葉を
付け足した。



「…それともう一つ、
2歳下の女の子の話しも」



それはきっと



「付き合ってたんだろ?舞華ちゃんとまさと」



いや確実に



舞華の事だった。



「は?舞華は昔から渚が好きだって言って...」



陽の言葉は


俺の小さな声で
止められた。



「…ちげぇよ」