moon -不良-




私は体を起こした。



「体...ダルイ..」



水を取りに階段を
下りてると



誰かの話す声が
聞こえた。



「もぉ明日で1年たつのね…」



「そうね、明日 ひかるちゃんはどうする?」



お母さんと


渚のお母さん?




「どうしようかしら..
知り合いの先生は
自身が思い出すまで
そっとしとけって…」



「じゃあ...まさ



プルルルルっ



渚のお母さんの
言葉を遮るかのように


家の電話が鳴った。




「ごめんなさい それじゃあまた明日」



お母さんは渚のお母さんに挨拶をして



鳴っている電話へ向かった。