moon -不良-




ガタっ



渚の声に


渚の瞳に


絶えられなくなった。




あんな冷たい目で

見つめてほしくなかった。




「わかった…」



鞄を持った私は
ドアを開け
走って階段を駆け下りる



後ろでは



勇志君の声がしたけど

私の足が止まる事は
なかった。