美羽side◇◆◇◆◇◆◇◆




『美羽…。今日もなんだけど…』


気まずそうに明が私をみる




多分、一樹君と帰るからだと思う




「全然いいよ♪
あたしも一緒に帰れる日少ないと思う」



『あっ、そっか。美羽には陸先輩がいるもんねぇ♪

じゃあ、仲良く帰るんだぞー』



そう言いながら走って教室をでて行ってしまった







私も陸のところ行こっと♪






『美羽ちゃん、ちょっといい?』


廊下をでた瞬間誰かに呼び止められ声がした方を向いた





「…美嘉先輩。」


美嘉先輩が笑顔で私に駆け寄ってくる




『話しがあるんだ♪』


美嘉先輩は誰もいない教室に入り手招きをした




「…話ってなんですか?」



陸のことだっていうのは分かった






『美羽ちゃん知ってると思うんだけど…あたし陸のことが好きなんだ♪』



少し下を向きながら話す美嘉先輩




『それでね。今度やる文化祭でのイベントで美羽ちゃんと勝負したいの


勿論あたしが負けたら陸を諦める…。
でも、もしあたしが勝ったら陸とは別れて』



先輩の言葉と視線がやけに重たく感じた







…負けたら別れる


でも、そのイベントで勝ったら諦めてくれる





…先輩が陸を諦めてくれるなら





「…分かりました。
イベントに参加します

負けたら陸のことは諦めてください」



『じゃあ、決まり♪
イベントで何をやるかは当日の朝に掲示板にはられるから。じゃあね、美羽ちゃん♪』




そう言って先輩は教室から出ていってしまった