沈黙の降りた教室にズカズカと入ってくる、今日もカッコいい藤岡くん。 あたしの隣の席に向かってくる。 イスを引くと、藤岡くんは浅く腰掛けた。 すかさずあたしは話しだす。 「おはよう藤岡くんっ!!」 「……」 「今日もカッコいいね!!」 「……」 「大好き!!」 「……」 静かな空間に、あたしの声だけが響く。 ……少しむなしい。