一方……。
――マジであたしは何をしてんだろ。
「いっくん、やるー」
「……おい、なんであたしがこんなことしなきゃなんねーんだ」
心底呆れたような顔をしても、返ってくるのは笑顔のみ。
うぜー。キラキラスマイルうぜー。
「人の恋路って見てると楽しいよねー」
と、こんな具合に……このバ会長がおもしろがってデートをつけるというから、ふたりの邪魔しないようにとあたしが見張っている。
絢がやっとこぎつけたデートだ。
ジャマはさせっかよ。
あたしはとなりの茶髪をにらんだ。
無駄に整った顔。
その甘ったるい微笑みは異性の注目をあつめて、その証拠か、周りからちらちらと視線を感じる。
そーゆートコがムカつく。
なんか鼻につく。
長いこと睨んでたら視線に気づいたみたいで、あたしのほうをむいた。


