ふりむく藤岡くんの頬は、まだすこし赤い。
あたしは「ごめん」って謝った。
よくわかんないけど、あたしのせい……だよね?
だけど、藤岡くんの口から出てきたのは、
「なんでオマエが謝んだよ」
そんな言葉。
「……え……だってあたしが」
「あーもー、いい」
「悪いんだよね?」っていうあたしのセリフを遮って、藤岡くんが手を差し出す。
あたしはその行動の意図がわからず、首をかしげた。
「手」
はい、手ですね。
わからないのをごまかすように笑うと、藤岡くんは思いきり顔を歪めた。
「手、かせっつってんだよ」
そしてムリヤリあたしの手を掴み、歩き出した。
照れてるのか、空いた手で金色の頭をがしがしとかく。


