……え。 あたしがまじまじと見つめると、ジャケットの袖で顔を隠す。 「……ふ、藤岡くん?」 「……」 あたしは背の大きい藤岡くんを覗きこむようにしてみる。 すると、一瞬だけ目があって。 そのまま何も言わず藤岡くんは歩き出した。 「え、ちょっと藤岡くん!?」 あたしはその背中を追いかける。