オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~





突然現れたあたしを見て、女の人たちは眉を少しよせる。

そんなことは気にせず、藤岡くんはあたしの肩に手を置いて、自分のほうへ引き寄せた。



……ええっ!?



近くなるキョリに、心臓がはやくなる。

藤岡くんの小さなため息が聞こえた。

そして、





「……これ、彼女」





って。



すると女の人たちは残念そうに笑って、



「あ、彼女もちかぁ。ごめんね!」

「ざんねん。じゃーねー」



そう言って去っていった。



そうすると、必然的に残されるのは、藤岡くんとあたしなわけでして。