な、な、なんか、 「……ラブラブだー……」 あたしがぽろっとこぼすと、玲さんは赤い顔を隠して、樹さんは恥ずかしがることもなく微笑んだ。 「斎はあんまりこーゆーことしなさそうだよね、ピュアボーイだし。絢ちゃん、ざんねん」 固まる玲さんを抱きしめたまま言う。 「ぷはっ、ピュアボーイって」 右京さんが吹き出す。 「だって、たぶん女の子とつきあったこと、ないよ」 「まあ、友達できないいっくんに彼女ができるわけないよね」 玲さんをはさんで、ふたりは会話する。 あたしと翼はそれを傍観していた。