オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~





な、な、なんか、



「……ラブラブだー……」



あたしがぽろっとこぼすと、玲さんは赤い顔を隠して、樹さんは恥ずかしがることもなく微笑んだ。



「斎はあんまりこーゆーことしなさそうだよね、ピュアボーイだし。絢ちゃん、ざんねん」



固まる玲さんを抱きしめたまま言う。



「ぷはっ、ピュアボーイって」



右京さんが吹き出す。



「だって、たぶん女の子とつきあったこと、ないよ」

「まあ、友達できないいっくんに彼女ができるわけないよね」



玲さんをはさんで、ふたりは会話する。

あたしと翼はそれを傍観していた。