オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~





樹さんは続ける。



「ていうか、そのままでもいいんじゃない」



……へ?



いや、だって今集まってるのは、あたしの見た目、藤岡くんをホレさせるぐらいに変化させるからで……





「だってもう、絢ちゃん好きでしょ、斎」





あんまりにもいつもどおりの口調で言うから、理解が遅れる。


「あれ、ちがう?」


なんて樹さんは首をかしげるけど、ちがう。





「それはないです、絶対ないですっ!!」





あたしは、めいっぱい否定した。