そうしてあたしがじとーっと不機嫌をあらわにした顔で見てたら、 藤岡くんがあたしに視線をむけてきた。 「……何だよ」 「えっ、や、いや……」 「犬に嫉妬してる」なんて言えるはずもなく、しどろもどろになると、藤岡くんはあたしを睨んだ。 おこらせた!!? 一瞬、そんな心配をしたけど、すぐ後の藤岡くんの言葉でかき消された。