絢は驚いたようにあたしを見下ろしていて、早すぎる反応が怪しかったかと後悔した。 「ああ、絢。帰ってきてたんか」 でも、アイツかと思ったんだよ、悪ぃかよ。 相手もいないのに逆ギレて口を曲げると絢は首をかしげる。 「翼、だれか待ってるの?」 「はッ!? 何でだよ!!」 「え……だって、あ、もしかして右京さん?」 楽しそうに絢がぽん、と手をたたいた。 そしたら……あの光景が蘇ってきてまたイライラモヤモヤとしてきて。 握ったこぶしを力強く机に叩きつけてしまった。