「……いったー……ッ」 ちょうど目と目のあいだに当たったらしいあたしの拳。 茶髪は顔を手でおおってしゃがみ込む。 ……ちょっと、まずいかもしれない。 「わ……悪いとっさに……」 あたしが体ごと後ろを向いて向かい合うと、茶髪は指と指のすき間からあたしを見てきた。 そしてそのままあたしの顔をじっくりと見つめてから、 「……へぇ……こんな子いたんだ」 悪寒が走るほどの妖しい笑みを浮かべた。