オオカミいっぴき。~クールな不良と甘々❤ラブ!~





本格的に涙がこぼれそうになってうつむいてしまう。

篁くんの手が髪に移って、整えるように表面を滑らせた。





「……ごめんな」





ぽそりとつぶやかれて、背中に腕が回る。

何事かって理解する前に引き寄せられて。





気づけば、篁くんの胸に顔を埋めていた。