黙るあたし。 すると、樹さんはあたしを指さす。 「それじゃ、絢ちゃんのすきなタイプ、おしえて」 タイプ……? なぜいまそんな質問……。 とか思ったけど、樹さんの笑顔に逆らえません。 「……えと……金髪で、目つきわるくて、怖くて、でもほんとは優しい……」 「斎だ」 ………………。 はい、そうですね。 自分のバカさに涙出そうです……。 目の前の樹さんは、こらえきれないといった様子で、声を出しながら笑った。