ペタンと座り込むあたしに

「あんだけ走っても息一つ乱さないのに、キスだとすぐ乱しちゃんだな」

冷たく言う悠翔――


『……最低』

その言葉に一瞬すごく悲しそうな顔をする悠翔に気付くも、
あたしは体育館を飛び出した。


「ごめん、陽。大好き」
涙流しあたしの背中を見つめながら訴える悠翔の言葉を知るわけもなく
あたしはただ走った。




そして、
明日をむかえる――