――――――……・ 「悠翔?」 『…ん?』 「疲れちゃった? 食欲ない?」 『ん、大丈夫』 「陽」 剣夜が陽を優しく、そして甘い声で呼ぶことに嫉妬してしまうのは自業自得 「なんか緊張するんだけど…」 「俺にはあっさりと言ったくせに」 「内心ドキドキしてたんですー」 「絶対に嘘」 『で? 何』 ふわりと剣夜は笑って陽の髪をこっちが照れてしまうほど愛しそうに撫でる。 「あのさ、陽のお腹の中に俺の宝物が出来たんだ」 『…え』 時間がまた止まった気がした。