ボールの音

ホイッスルの音

ブザー音

バッシュの音

声援



そして
……君の顔





世界がそれ中心に回っていて、それが全てと言われても何の疑いもなく頷いていただろう。
あの頃……


時々、
苦い思い出となって俺の心に残った傷は
癒えてるはずなのに

それはまだ……
痕を残して俺を苦しめる。




幼すぎたあの頃―――

大事なモノを
自ら手を離した。









…………悔やんではいない