偽装婚約~秘密の契約~





『…んだよ…おめぇら』


先に乗っていた晴弥が顔をしかめる。



『ま、そう言わずにつめろよ』

ジュウゴは不機嫌な晴弥におかまいなしと車に乗り込む。


あたしと芽依は1番後ろの座席に座った。



『おい、ジュウゴ。

お前はどんだけうちが好きなんだ。


昨日も来ただろーが。


んで芽依。

なんでお前まで着いてくる?』


あれ?

晴弥が猫、被ってない。



『晴弥。男なら細かいことはグチグチ気にするな』


「そうだ、そうだー!」


ジュウゴと芽依に呆れたのか大袈裟な溜め息をつく晴弥。

ちょっと面白い。



「芽依。芽依は…晴弥とも仲がいいの?」

そう聞くと芽依はニヤッと笑いながら言う。



「そりゃあね。

許婚の親友ともなれば仲良くなるよ。


もしかして…妬いてる?」


「…ま、まさかぁ!」


なんであたしが晴弥に妬くのよ?

あたしが妬くのは洋介にだけ!