偽装婚約~秘密の契約~





「沙羅ぁー!

帰ろっ!ついでにジュウゴも~」


授業が終わると駆け寄ってきた芽依は満面の笑み。



「帰ろ、帰ろ!」


どうせ、今日も帰ったら瑞季さんのレッスンだ。

あのときの瑞季さん、異常に怖いからなぁ…


なんて思いつつ、3人で歩く。

そうするとかなりの注目を浴びる。


ま、仕方ないか。


晴弥と肩を並べるほどの人気があるジュウゴ。

そのジュウゴの許婚の芽依。

そして晴弥と同じ車で登下校する正体不明なあたし。


そんな異様な3人組を見れば誰だって注目もしたくなるか。


1人ウンウンと頷きながら歩いていると森本の姿が見えた。



「じゃ、また明日ね!」

と、言うと芽依が何言ってんの?みたいな顔であたしを見る。



「今日、ジュウゴと2人で沙羅んち、遊びに行くよ?」


え?

え?

芽依…突然、何を言っているのですか?



「森本さーん!

今日、沙羅んち行くからジュウゴとうち、乗せてってな~」


『かしこまりました。芽依様』


って森本と芽依、顔見知り?


なんなの?もう。

ワケが分かんない!!