ジュウゴと芽依は楽しそうに何かを話している。
このバカ、あたしには見せない顔で笑ってやがる。
あたし、あんたと小学校の6年間、ずっと同じクラスで、ずっとケンカ友達だったけど、そんな顔、1度も見たことないんですけど。
芽依は芽依で終始、笑顔だ。
そう言えば昨日、瑞季さん…言ってたよね?
『ジュウゴと親しげにしてると周りの生徒から目を付けられるから気をつけろ』
って。
芽依は…大丈夫なんだろうか。
でも周りの女の子たちは特に2人を気にしてる様子はない。
あたしの視線にはまったく気づかないまま、チャイムが鳴り芽依は席へと戻っていく。
「ね、ジュウゴ」
小さめの声で話しかけた。
『なんだよ?』
「芽依と…どんな関係?」
そう聞くとジュウゴはなんのこともない、当たり前だ、みたいな顔で答えた。
『アイツは俺の、許婚』
いい…なずけ…?
それって…親に決められた結婚相手、ってこと?
ジュウゴと…芽依。
結婚…する、ってこと…?


