『手始めに、自己紹介をしましょう。
私の言ったことを自分に置き換えて下さい。
Nice to meet you.
I am Mizuki.』
カ、カッコイイ…
なんてキレイな発音なんだろう。
感動に浸りながらあたしは言う。
「ないすとみーとぅー
あいむホオヅキサラ」
言い終わると瑞季さんに溜め息をつかれた。
あ、やっぱり?
「すいません。
あたし…文法は得意なんですけど、発音はどうも…『Unskillfulness』
発音はどうも苦手で、そう言おうと思ったのに誰かに遮られる。
「ってジュウゴ?!
あんた、今…下手って言ったでしょ?!」
あの声はジュウゴだ。
Unskillfulness=下手
まあ事実だからそんな怒れないんだけど。
っていうか…ジュウゴ、発音、めちゃくちゃキレイだった。
瑞季さんと同じくらい、キレイな音で言いやがった。
ジュウゴは涼しい顔で続ける。
『I said a fact』