偽装婚約~秘密の契約~







『さて、沙羅様。

何をして暇潰しをしますか?』


「え?」


『さっきおっしゃったじゃないですか。

暇だなぁ…って』


「あ…あぁ」


なんだかいつもの瑞季さんと違う気がする。

あたし、完全に押されてるし。



『トランプでもしますか?

それともテレビゲーム?

あ、でもどちらとも私は強いですよ。


もしくは…』


「……もしくは…?」


先を促すと瑞季さんは満足そうに微笑む。



『お話、しますか?

……家出の理由について』


この人はどうして突然、核心をついてくるのだろう。


こっちが油断するとこうやって突然、刃先をギリギリに突きつけてくる。

なんて怖い人なんだ。