今回の主人公、野田一真もご多分に漏れず、『大は小を兼ねる』という言葉を真に受けすぎている。靴を見てもらえば分かると思うが、基本的にガッバガバだ。通常26cmのところ、余裕を持って28cmを履くもんだから、靴擦れが尋常じゃない。
治っては擦れ、治っては擦れを繰り返すもんだから、かかとが異常に硬くなっている。(もはや凶器と化している。)
ただ彼の場合、空手をやっているからその硬さが功を奏している。しかも彼の場合、たとえリュックがデカすぎたとしても最悪サンドバッグとして使えるし、何よりもまず、指にトゲが刺さって痛がるようじゃ黒帯は取れない。そんな小さなトゲを気にしているようじゃ瓦なんか割れないし、バットなんか絶対に折れない。
つまりは『大は小を兼ねる』という言葉を信じきって、購入時にデカめの選択をしてしまっても、空手をやっていれば結果オーライ。ということになる。

『空手は大も小も関係ない』

私が言いたいのは、そういうことだ。