紙ヒコーキ

『シンジ・・・?』

なんでシンジは玄関にいるの?

『おまえ、いままでどこでなにしてたんだよ?
こんなに遅くまで・・
男か?』

シンジはなにを言っているの?
『シンジに関係ないじゃんか!』

私はシンジに強く言葉を放った。

シンジは今にでも人を壊しそうな怖い目付きで
私を睨む。

こんな顔で何回見られたことか。

私はのんきにそんな事を考えていると、シンジに手を押さえつけられた。

『おまえがそんな事言う権利なんてどこにもないんだよ。おまえは黙ってればいんだよ!!!
高校が離れたからって調子にのんな。』




傷はやっぱりへるどころかふえていくばかり。