紙ヒコーキ

本当は答えを求めるのに必死なんだ。


バスは私の住んでいる家の近くに止まり
橋本とバイバイをする。

『今日は楽しかった。
ありがとう橋本!』

『いいよべつに!また
一緒に行こうね~』

と私達は言葉を交わし
バスから私は橋本を見送った。

橋本は笑った。

似ているよ。
橋本の笑顔もふざけた顔も優しい顔もすべて。

私は重ねていたかも。
本当に求めるの人は
なにも見えないのに。


だんだん家に近づくと、玄関には人影がある。

誰だろう、お母さん?と思いながら見ると、


シンジが待っていた。

『ひかり・・・』