紙ヒコーキ

少し向き合っていた
つもりだった。
でも、もう戻れない


だって悲しんだ人はもういないんだから。



『橋本、好きだったらどんな事でも乗り越えられるのかな。』

私は自然に言葉がでた。

『本当に好きならね。』
橋本は私の頭に手をのっけて言った。

『そっか~』

橋本は私の頭をくしゃみくしゃする。

『も~なんなのさ~』

『橘さんがそーゆう質問してくるなんてめずい』
とふざけて言う橋本。

めずらしくなんかない

いつも私は答えをさがすのにいっぱいなんだから