紙ヒコーキ

帰りのバスに乗って
私と橋本だけが
バスの中にいた。

私達は二人隣どうしで座り、真っ暗な外の景色をみる。

『なんだか暗いね。』
揺れながらしゃべる。

『だな~。』


私がシンジを好きになって悲しむ人がいるなら
私はなにを選ぶのだろうか。

なにを選んだのだろう。
シンジはなにを思いのだろうか。
シンジはなにを思ったのだろうか。

『もし、橋本が好きになった人がいたとして、橋本がその人を好きでいて悲しむ人がいたらどうする?』

橋本は一瞬びっくりしていた。

『ん~どうするのかな。でも本当に好きならしょうがないやん。俺は好きな人を選ぶかな。』


本当に好きなら

本当に好きなら私はあの時ちゃんと向き合えたのだろうか。

お互いまわりの人の事しか考えてなかったのかも