紙ヒコーキ

涙の水滴一つ一つは
私がシンジを好きだったと言う証なのかも。



気付けば私は橋本の横で寝ていた。
あたりを見れば夜で
目の前には海と波の音。
あれからずっと橋本は
私が起きるまで待っててくれたんだ。

『橋本?ごめんね!』
私は橋本の肩にもたれていたので姿勢を直した。

『あぁべつにいいよ!
俺もずっと考え事してたし、なにより橘さんの寝顔可愛かったしね!』

橋本はニコニコしながら言う。

『も~なにそれ~』

と私達はまた笑いあった

『そろそろ帰ろっか。』
私達は立ち上がり
海の横を二人で寄り添って歩いた。

『橋本寒いよ~』

『しょうがないよ~!』