紙ヒコーキ

『ひかり!』
外へ出ると祐太達が待っていた。
『ごめんね‐!』
私は大急ぎで走った。
『どうだった?』
祐太は気になりつつ私に問いかける。

橋本のほうに目をやるとなんだかぎこちない顔をしていた。

あぁやっぱりなんかね‐
『ん‐一応話したよ。でもそんなたいしたことじゃないよ!みんなごめんね!!』

私は必死に謝った。

『いきなり走ってくもんでびっくりしたし。』
はははっと笑いながら
橋本は言った。

でも、やっぱりその笑顔は偽物で、


『祐太から聞いたよ!あの人、ひかちゃんの元彼だったんだ。』

みやびは言った。
みやびにはいってなかったんだっけ、、

『うん、久しぶりに会ったからびっくりしてさ』
『久しぶりだったんだ』
航大と別れたのは中2の夏休みだっけ。

夏休みって事ははっきり覚えてる。