紙ヒコーキ

最後の夏.
涙を見せないって君は
言った。だから私も君の前では涙を見せなかった。

君が乗った電車の出発した音とともに私は初めてその時涙を流した。


もう戻れないんだ...
そんな事を思った。




『じゃぁもどるね。』
私は橋本達のほうに戻ろうとした。
『あぁ。またなんかあったら来いよ。』


あの時みたいな関係には戻れない。でもまたこうして会えた、友達からやり直してまた笑い合いたい。

それでいい、それだけでいい、