紙ヒコーキ

それから私達はバス停でわかれた。

空を見るとあの時と同じオレンジの空。

そして橋本とキスした家の前。

玄関を開けた。
と、同時にシンジが高校から帰ってきたみたい。一瞬後ろを振り返ると
シンジが制服姿で携帯をいじりながらこっちへ向かうのが見えた。
私に気付いてないようだ
いっそ気付かれない方がいい。

私は振り返ることもせず玄関を開けて入った。


でも一瞬シンジがこっちを見てるのがわかった。

でも、もう私には関係ない、やっと自由になれたんだから。


部屋に入ると写真たてが目に入った。

その写真に写る二人はとても幼く、なにも知らずに笑っていた、あの人と私が写っていた。

ひたすら笑って、ひたすら走って、ひたすら思って、二人明日がくると信じていた。


年を重ねるごとに君を思い出す。