それにしたって、うさぎはうさぎだ。 髪の毛はほとんど透明、いや白に近い灰色で目は真っ赤に輝いていた。 手足なんかも女の私に負けじ劣らずすごく綺麗だった。 「女装しないの?」 「んな趣味はねえ」 「あら、そう」 悪いのはこの口だ。 ここまでうさぎさんなのだから、もっとこううさぎっぽくてもいい気がする。