「ねえ、うさぎ」 「なんだよ」 「好きなんだよ」 「知ってる」 うさき、ねえうさぎ。 嗚呼 いつだって私はこのうさぎに溺れているのだ。 うさぎはぶっきらぼうに私の手を握った。強く、でもやさしくなにかを包むように。