愛のかたち



「……り…おり…」

「ん…」

目を開けると
一番最初に見たのは
天井だった。

「ったく、
めんどくせぇ
玄関前で寝るなよ」

不機嫌でだるそうな
顔をした弘輝くん。

「ごめんなさい」

急いで謝った。

「まさか
昨日ヤってたの
知ってる??」

「……うん」

「それで入らなかった?」

私は静かに
頷いた。